「悪魔判事」完走後、2周目に気づいた点や考察をまとめて見ました。
2話 ガオンとジョンホのバスケシーン
バスケをしているジョンホとガオン。
ガオンは、「お腹が痛い…」と言ってガオンからボールを奪います。
「生徒に詐欺を働くんですか?最高裁判事が」
「詐欺じゃない、フェイクだ」
微笑ましい師弟のやりとりだと思っていたこのセリフ。
15話で明らかになるジョンホの裏切りの伏線だったんですね。
実は2話の時点で種明かしがされていたという衝撃のシーンです。
1周目では温かく感じられたこのシーンが、2周目では全く違う印象に感じられるのが興味深いです。
2話 互いを助けるヨハンとガオン
2話の最後。
ガオンは爆発からヨハンを助け、ヨハンは爆発で怪我したガオンを助けます。
ガオンと対立していたように見えたヨハンが、なぜこんなに必死にガオンを助けたのか、完走後なら分かりますね。
自分を助けてくれたイサクを、聖堂の火事から救えなかったヨハン。
イサクと似たガオンが同じように自分を助けてくれたのを見て、今度は絶対に助けたいと思ったのでしょう(涙)
3~4話 ヨハンとガオンの背中
3話でガオンの背中、4話でヨハンの背中の秘密が次々と明かされます。
なぜこんなに2人の背中は色々なものを背負っているのでしょうか?
ヨハンの背中=虐待と十字架の火傷、二つの傷=悪魔、堕天使
ガオンの背中=羽のタトゥー=天使
こんなメタファーの対比なのではないかと感じました。
背中を傷つけ、白い包帯をしたガオンと黒づくめのヨハン。
このシーンはまるで、羽を傷つけ飛べなくなった天使の目覚めを待っている悪魔のように見えます。
一方でヨハンの十字架の傷は、実は悪魔ではなく救世主(キリスト)なのではないか?という示唆も含んでいるようです。
ガオンが「僕に(キリストの存在をキスで教えて裏切った)ユダになれと言うのですか?」というセリフが1話にありました。
悪魔と天使
キリストとユダ
そんな2つのメタファーが、ヨハンとガオンには重ねられているようです。
6話 ガオンになれなかったソナ
初見ではどうとらえて良いか分かりかねた、ソナとヨハンの子供時代の回想シーンについて考えました。
両親を失った孤児であるソナは、ヨハンの家のメイドになりヨハンにご飯を作って上げます。
実は、ここまではガオンと行動が重なるソナ。
しかし虐待されて育ち、愛された経験のないソナは、ヨハンを好きな一方で保身の為に告げ口したり、ヨハンの大事なものを盗む事でヨハンの気を惹こうとします。
子供の頃はイサクの母の十字架の形見を。
大人になってからは最初はイサクの十字架を盗み、次は自ら送り込んだガオンにヨハンを裏切らせて、ガオンを奪います。
自分の大事なものを奪う事で視線を向けさせようとするソナを、ヨハンが愛する事はありませんでした。
そんな愛し方しかできないソナが哀れですね…。
そんなソナが、なぜヨハンに言われるままに窓から飛び降りたのかは少し不可解です。
実はシナリオブックでは、ヨハンは庭に座っていて、ソナを見上げて窓から飛び降りるよう指示します。
「ヨハンの所に行く為なら何でもする。自分さえも傷つける」のがソナだと考えると、この行動が腑に落ちる気がしました。
ヨハンが2階にいるのか庭にいるのかでソナの行動の意味が変わってしまうと思いますので、ここは変えない方が良かった気がします。
5~6話 ソナとジョンホの罠にかかったガオン
完走後見ると、5~6話でガオンにヨハンを疑わせる一連の出来事はソナとジョンホの共謀だったことに気づきます。
まず5話。
ジョンホがガオンを昼食に誘うと、裁判所の前にチェヒの黒いバイクが止まっています。これは、ガオンにチェヒのバイクを目撃させるためでした。
さらにジョンホが指定した食堂から出ると、ガオンは子供たちが棒叩きの刑を真似している現場を目撃します。
その様子を見ているチェヒ。
実は、これはヨハンが悪影響を与えていると思わせる為のヤラセだったのですね。
そして6話。
全面ガラス張りの「盗撮して下さい」と言わんばかりの部屋で密談しているジョンホ。
それを撮っているチェヒをバイクを追ったガオンが見つけ、チェヒのバイクを奪って追いかけます。
チェヒは途中でタクシーに乗り換えるのですが…これも仕込みかな??
バイクチェイスが終わった後、
「カンヨハンが怪しい。棒叩きの刑の真似をしている子供を見ただろう?」
と誘導するジョンホ。
これも仕込みだったんですね。
ソナが名言した通り、これはヨハンを疑わせる為の種まきだったのですが、ジョンホも共謀していたというのが驚きでした。
6話と15話 ソナとジョンホに誘導され、ヨハンを攻撃するガオン
6話と15話は、同じ構造になっています。
ソナとジョンホが共謀し、
ヨハンがスヒョンを攻撃したと誤解させてガオンにヨハンを攻撃させる。
もちろん、ガオンの泣き所がスヒョンである事を教えたのはジョンホでしょう。
16話でジョンホは「まさか殺すとは思わなかった」と弁明していましたが、殺人も厭わない「どうかしている女」のソナにスヒョンの事を教えたのはジョンホなのです。
ジョンホの罪はやはり深いです。
構造は同じなのですが、ガオンに攻撃されたヨハンの反応の違いがとても興味深いです。
ここは動画でまとめました↓
#悪魔判事
— チソン😈ジニョン🍑なっち@韓ドラ (@naachan_fun) 2021年9月12日
6話と15話は
「ソナによってヨハンがスヒョンを傷つけたと誘導されたガオンが、ヨハンを攻撃する」
という同じ構造を持っています。
でも、ヨハンがガオンにかけた言葉は対照的なものでした。
この間のヨハンの心境の変化を思うとまたもや尊さが止まりません。 pic.twitter.com/xP0I4ZwWdM
6話
「二度と俺を攻撃するな、二度と」
「俺を信じるかどうかは君の問題だ、キムガオン!」
15話
「君が望むなら俺は死んでもいい」
「ガオナ、君は今傷ついてるんだ」
キムガオン、ガオナという呼び方にもヨハンの心境の変化が表現されています。
「二度と俺を攻撃するな」という6話のヨハンのセリフは見事にフラグになってしまいましたが、二度目の攻撃を受けたヨハンの言葉は、ガオンへのあまりにも深く広い愛に溢れています…(涙の海)
また、続きを見たら考察を追加したいと思います。