【悪魔判事ブロマンス】全話ネタバレあらすじ、感想ブログ

チソンの韓ドラのあらすじ&感想、セリフを翻訳します。韓国語勉強中

【悪魔判事】シナリオBOOK解説:15話

f:id:naachan_fun:20210904232336p:plain

韓国で発売された悪魔判事のシナリオBOOKより、【15話】で気になった部分をご紹介します。

 

いきなり話数が飛んですみません!

読んではいるのですが、まとめる時間がなかなか取れず…(他に余計な事をしてるだけなのですが)いつかは全話についてまとめたいという気持ちは持っております…!

 

後半になると、ト書きで語られるヨハン&ガオンの心情が小説調で読みごたえがあります。映像だけでは読み取り切れない印象的な部分の訳をご紹介します。

 

 

調査書を書くものの、1行で止まってしまうガオン

Image

妙に複雑に見えたヨハンの顔を思い出すキム・ガオン。 結局こうなってしまったな。自分の手でヨハンのゲームを終わらせた今の状況が苦しい。キム・ガオン、最初の行だけ書いた陳述書を前にため息をつきながらぼんやり窓の外を眺める。

 

…悪魔判事はロマンスですね、そうですね。

別れの挨拶に来たガオンを見つめるヨハン

Image

ガオンを見つめるヨハンは怒りと裏切られた感、寂しさが混じった傷ついた獣のような目つきだ。

 Image

結局また1人取り残されてしまった。

シナリオには、ガオンを振り向いて、聖堂の火事のイサクと重ね合わせるヨハンのシーンがありました。

 

15話はト書きで語られるヨハンの心情が切なすぎて号泣です……。

ガオン…行かないで……。

 

まだ思い合っているのになぜーーーーーーーーー!!!

 

ヨハンを庇うガオン

Image

「あの人は可哀想な人なんです。」

たとえヨハンに冷酷に接しても、心の奥底ではヨハンに憐憫が積もり、ヨハンを理解しているキム・ガオン。ヨハンを怪物としてみない唯一の人間かもしれない。

 

ヨハンを庇ってくれるガオンは感動しましたね😢

 

それなのにジョンホめ…

 

白いシボレーじゃなくオートバイに乗っているガオン

Image

シナリオだと、ガオンはオートバイで火事の調査をしていました。

ヨハンのスポーツカーと同じメーカーであるシボレーの白い車を持たせたのは、演出側だったようです。

 

これにより、

「ヨハンがガオンに自分と同じメーカーの車をプレゼントした?」

「家出してもヨハンにもらった車を乗り回しているガオン」

「ヨハンにもらった車でヨハンを刺しに行くガオン」

という愛憎のドラマが生まれたので、ガオンに車を持たせてくれた監督に感謝です…!

 

書斎に飛び込んでくるガオンを見つめるヨハン

Image

ガオン『スヒョンをなぜ殺した?!』 ※ドラマだと無音
妙に悲しい目でガオンを見つめるカンヨハン。

ドラマだと、ガオンが何か叫びながら書斎に飛び込んでくる場面は無音なのですが、シナリオには彼が何を叫んだのか書かれていました。

この言葉を言われた時のヨハンの悲しみ…想像するだけで泣けてしまいます。

 

 

「俺は君が望むなら死ぬこともできる
でも君は後悔するだろう 一生」

 

こちらの台詞、、細かいのですが語尾や接続詞がシナリオとセリフでは変わっていました。変えた事によってテンポが良くなってるので、チソンが調整したのかなぁと勝手に想像しております。

 

そして、シナリオではその後に

「俺はそれを見たくない」
と続くのですが、そのセリフがドラマではなくなっています。

15話冒頭でガオンがヨハンを止めるシーンと呼応してるセリフなので大事な部分ではあるのですが、これを抜いたおかげで、セリフのまとまりは良くなった印象があります。

ヨハンがそう思っている事は、そこまでの台詞で十分伝わりますしね。

 

ガオンの台詞を無音にした事で、このシーンはサスペンスから美しいラブシーンに昇華されたと思います。脚本をよりドラマチックな形に発展させた監督、その美しい世界を見事に体現した役者にも賞賛を送りたい名シーンです。

 

初めて「ガオナ」と呼ぶヨハン

f:id:naachan_fun:20210903113753p:plain

初めて「ガオナ」と呼んだ?

と思っていた部分がちゃんとシナリオに書いてあったので感動しました。

 

ヨハンは自らも血を流しながら、辛いガオンの気持ちに寄り添い、自分が味方だと示す為に「ガオナ」と呼びかけたのでしょうか。

 

この時ヨハンが読んでいたのは、幻影に惑わされる青年を描いた

ドフトエフスキーの「悪霊」

だそうです。

 

15話からは文学の香りを感じましたが、シナリオを読むと幻影に惑わされ刃を向けるガオンとそれを静かに受け止めるヨハンの心情がくっきりと感じられ。
森茉莉的な文体で読んでみたいと思ってしまいました。
雨の窓辺で静かに本を読むヨハン。

そこに飛び込んでくるガオン。

静から動、そしてまた静へ…。

このシーンが本当に好きです。

 

チェヒに腿を撃たれるヨハン…!

 

なんと、シナリオだとヨハンが火災のCCTVが映ったスマホを取り返そうとして、チェヒに腿を撃たれてました。

アンデー!!!!!!!

 

腿まで怪我すると、ガオンを愛するが故の手の傷の価値が薄れてしまうので、ここはカットされて正解だったと思います。

f:id:naachan_fun:20220204165357p:image

また、最後にガオンが「死のうと思った」で白黒反転するシーンが、脚本でも「白黒反転」とちゃんと指定されていたのが印象的でした。

 

15話で気になった個所はこんな感じです!

頑張って16話も更新したいと思います!

 

二次創作「誕生日の贈り物~HAPPY BIRTHDAY KIM GAON」

f:id:naachan_fun:20211126223629j:plain

ガオンの誕生日を記念したSSです。

 

 

 

11月27日。
キム・ガオンはいつも通りの時間にヨハンの家の寝室で目が覚める。

(誕生日おめでとう…キム・ガオン)

ガオンは心の中で呟いた。
こんな風に、自分以外の人間が住んでいる家で誕生日を迎えたのはいつ以来だろう?
いつもなら起きてヨハンとエリヤの為に朝食を作る時間なのだが、今日はエリヤに、30分寝坊するよう前日から固く言い含められていた。

エリヤは前日、ガオンとヨハンが仕事している間に材料を調達してきたらしい。おそらく、誕生日なのでエリヤが朝食を用意してくれるのだろうとガオンは推測した。

(まさか牛乳をかけたシリアルじゃないよな?
包丁で手を切ってないかな。
乳母さんが大事にしてるフライパンを焦がしてないだろうか)

ベッドの中で時間を潰してみたものの、ガオンはエリヤの様子が気になって仕方ない。
約束の5分前、ついに我慢できなくなってキッチンにフライングでやって来てしまった。

「ちょっとヨハン?!そのソースは卵にかけるんだけど」

「だったら初めに言え!」

食べ合わせってものがあるでしょ?ほんっと役立たずなんだから」

「何を…」

覗くまでもなく、廊下から既に騒がしい声が聞こえてくる。

(エリヤと…ヨハンまで?)

キッチンを覗くと、車椅子のエリヤとヨハンが、キッチンに向かって料理と格闘していた。

2人とも、お揃いの赤いエプロンを身につけている。

「おはよう…エリヤ、ヨハン」

ガオンが声をかけると、エリヤが慌てたように手を広げてキッチンを隠そうとする。

「ガオン?随分早かったのね」

「ごめん、気になってじっとしてられなかったんだ。…大丈夫?」

近寄ってみると調理台や流しには野菜クズや汚れた調理器具が散乱しており、何か焦げたような匂いが漂っていた。見ると、乳母が大事に手入れしているフライパンがすっかり焦げ付いていた。

「全然大丈夫」

「全然大丈夫じゃないぞ!」

エリヤとヨハンの声が綺麗に合唱したので、ガオンは笑ってしまう。

「朝ごはん作ってくれたんだ。これを運べばいいの?」

ガオンはいつものように言い争いを始めた2人の間に割って入ると、お皿を並べ始めた。

 


「頂きます」

エリヤとヨハンが用意してくれたのは、フレンチトーストとソースのかかったオムレツ、スープの朝食だった。

「ソースをかけたトーストは責任持ってヨハンが食べなさいよね」

ジロリとエリヤがヨハンを睨む。

「どうせ俺は味が分からないからこれで問題ない」

ヨハンは意地になって、ソースに浸ったフレンチトーストを口に運ぶ。

確かにフレンチトーストは表面が黒焦げになっており、オムレツはどちらかというとちりちりのスクランブルエッグだった。

スープは調味料を入れすぎたようで、朝から飲むにはしょっぱかったし具がまだ固かった。

でも。

「…誰かが作ってくれた朝食なんていつぶりだろう。本当に美味しいよ」

ガオンはエリヤとヨハンを交互に見て微笑んだ。

「本当?」

エリヤがホッとしたようにテーブルに身を乗り出す。

「うん、本当に」

エリヤとヨハンは、嬉しそうに視線を合わせた。そんな2人を見て、ガオンも幸せな気持ちでいっぱいになる。
誰かが作ってくれたご飯をみんなで食べる朝。この家に来て、ガオンが久しぶりにもらったかけがえのないプレゼントだった。

 

 

「それにしても、まさかヨハンまで手伝うとは思わなかったです」 

ガオンは意外そうに隣のヨハンを見つめる。

「包丁やコンロを使うと言い出すから、保護者が見張る必要があったんだ。全く、怪我でもしたらどうするんだ?」

「どれだけ過保護なのよ。大体、ヘマしてるのはそっちじゃない。ヨハンが車椅子でコンロは危ないって言い出して」

「当たり前だ」

「だからヨハンがオムレツを焼いたの。油もしかないし、いきなり強火にするからこんなになっちゃって」

エリヤが再び、ヨハンをジロリと睨んだ。

「ヨハンの仕業だったんですね。フライパン…乳母さんに後で怒られそうですね」

ガオンは苦笑する。おそらく、2人とも生まれてから一度も料理した事がないのだろう。そんな2人が自分の為に一生懸命作ってくれた事が、ガオンはとても嬉しかった。

「ところで、2人ともエプロンなんて持ってたんですか?」

ガオンが2人のお揃いの赤いエプロンを見比べると、

「乳母が用意してくれたの。ガオンの分もあるわよ」

とエリヤが答えた。

2人のプレゼントの下準備を全て済ませてくれた乳母にも、後でお礼を言わなければいけないようだ。

 

 

その後エリヤは自分の部屋で、ガオンに手袋もプレゼントしてくれた。

「ありがとう、エリヤ」

ソウルの寒さはこれから厳しくなるので、早速役に立ちそうでガオンは喜んだ。

「悪いんだけど、私は課題があってガオンにこれ以上構えないの。だから、ガオンはヨハンの所に行ってくれる?」

エリヤはきっぱりと言うと、ガオンを部屋から追い出す。

首を傾げながらヨハンのいる書斎に向かうと、今度はヨハンが

「ついて来い」

とガオンを促す。

 

 

ヨハンについて屋敷のガレージに向かうと、乱雑に停められたヨハンの黒いスポーツカーの合間に、白い新車がポツンと一台紛れているのがすぐ分かった。車にはピンクの大きなリボンがかけられている。

「これって…」

「乗ってみろ」

ヨハンがガオンに鍵を投げる。

「外出するのにいちいち車を借りられちゃ不便だからな。今度から自分の車を使え」

「え…これ僕の車ですか?」

「他の誰のなんだ。俺は黒い車しか乗らない主義だ」

ガオンはポカンと空いた口が塞がらなかった。数億ウォンはしそうな高級車。誕生日だからと言ってそれをポンとプレゼントしてくれるなんて、この男はどれだけ金が有り余っているのだろうか。

「あの…ありがとうございます。乗ってみたかったから嬉しいです」

ガオンは戸惑いながらも、憧れの新車に乗れるワクワクを隠せなかった。

「ただし条件がある。まず、安全運転しろよ。必ずだ」

「はい、どこかの誰かみたいに高速でカーレースしたりはしません」

ガオンが澄まして答えると、ヨハンは

「一言多いな」

とジロっとガオンを睨んだ。

「それから、助手席には俺以外の男を乗せてはいけない」

「後部座席はいいんですか?」

「後部座席もダメだ。とにかく密室で男と2人きりになるのは絶対にダメだ」

ガオンは吹き出す。

「分かりました。むしろヨハンが一番危険な男だと思いますけど…あ、エリヤは乗せてもいいんですか?」

「エリヤは特別に許可する。ただし乗せる時は絶対絶対に安全運転だ!」

「分かりました」

平然と危険運転をしていたヨハンが、自分を棚に上げて安全運転、安全運転と繰り返すのが、ガオンはおかしくてたまらなかった。

「早速運転してみてもいいですか?もちろん、助手席はヨハンで」

ガオンは顔を綻ばせながら真新しい運転席に座った。

助手席に座ったヨハンは、そんなガオンを顔を間近で眺め満足そうにしている。

「それじゃ、出発しますね。」

窓の外は気持ち良く晴れている。
ガオンはアクセルを踏むと、ヨハンを乗せてしばしのドライブへと向かったのだった。

 

<完>

 

【ちょっとした解説】

f:id:naachan_fun:20211126232016j:plain

ガオンの誕生日は1話でヨハンが見ていた履歴書に書いてあります。

ガオン以外のキャラクターの誕生日は分かりません。

ヨハンの誕生日が知りたい…。

 

車を持っておらず、ヨハンの車を借りていたはずのガオンが15話で突然乗っていた白い車。これはヨハンが買ってあげたものなのでしょうか?

気になる~。

車をポンとプレゼントする太っ腹御曹司のヨハンです。

 

 

 

【悪魔判事】つながってる?ポスターと配役の秘密(ネタバレ)

※「悪魔判事」結末にかんするネタバレを含む記事です。完走前に見るとネタバレになりますのでご注意ください。

 

 

 

f:id:naachan_fun:20210917161946j:plain

完走後にポスターを見ていると、面白い事に気づきました。

まず、ポスターには2名の男性と2名の女性が登場します。

そして

 

男性×女性

男性×男性

男性×女性

 

という3パターンのポスターがあるのですが、終わってみると

生き残ったのは男だけ。

ヒロインが2人とも死を迎えるドラマってあまりないんじゃないでしょうか。

放映後、喧々諤々になったのも分かる気がします。

 

f:id:naachan_fun:20210917162015j:plain

また、ガオン×スヒョンとガオン×ヨハンのガオンの横顔を並べてみると、この2つのポ

スターは繋がっているように見えます。

 

あいつが泣くのがいやで5回告白した前科があります

とガオンの横顔を見つめているスヒョン。

そのガオンは

選択しろ。俺の前に立ちはだかるか、俺の側に立つか

とガオンに選択を迫るヨハンと見つめ合っています。

 

ドラマ内の3人の立ち位置がこのポスターに凝縮されていたんですね。

 

f:id:naachan_fun:20210917162219j:plain

さらにヨハン×ソナのポスターを見ると、

相変わらずね。主題が分からず手を出す癖

とヨハンの片目を覆っているソナ。

これは、ヨハンがガオンを見るのを邪魔しているように見えます。

ソナに仕組まれた事を知らず、ガオンに惹かれているヨハンを揶揄するセリフのように思えました。

 

放映前このポスターを見た時、こんな展開になると誰が予想したでしょうか。

でも、終わって見ると納得の行くコンセプトのポスターなのでした。

恋人役を演じた事のある配役2組

ソナ役のキム・ミンジョンとヨハン役のチソンは「ニューハート」で

f:id:naachan_fun:20210917162325p:plain

ガオン役のジニョンとスヒョン役のパク・ギュヨンは「魔法学校」で

韓国ドラマ『花咲く青春ロマンス~マジック学校』 | ヒ・ラーのブログ(旧KAORIN5)

それぞれ恋人役としてキスシーンも演じています。

※魔法学校は未視聴なので詳細よく分かっておりません…!

 

(それにしてもみんな若くて可愛い…!)

 

そんな2組で今回もキスシーンはあるのですが、最終的に結ばれず終わりました。

 

これも、「前回は男女で結ばれた2組ですが今回は別の展開ですよ」という、予定調和を崩す為の仕掛けだったのかな?と思いました。

 

もしかしたら只の偶然かもしれませんが。

 

最初はニューハート以来のキム・ミンジョンとチソンのラブラインを楽しみにしていた私ですが、いつのまにかヨハンとガオンに夢中になってしまってました。

アハハハハ

でも、恋人同士ではないけど似た者同士としてぶつかり合い、傷つけあうソナとヨハンの関係もとても良かったです。

ニューハートとはまた全く別の二人のケミを楽しめましたし、キム・ミンジョンはむしろこちらの役の方が魅力的に感じました🎵

 

以上、悪魔判事のポスターと配役に隠された秘密を考えてみました~。