チソン「ロイヤルファミリー」9話のあらすじ、翻訳、感想①
ロイヤルファミリー9話。
ジフンがヒョンジンと話しながら、インスクへの恋心を自覚してしまうシーンを訳してみました。
연애는 말야 그니 그 사람 만 보면
恋愛っていうものはその人に逢った時だけ
실실 읏음이 나고…
にこにこ笑顔になって
아니 생각 만나도 웃음이 나고 그래야 는거야
いや、考えるだけで笑顔になる、そういうものだ
너 난 보이면 그래?
君、俺が見えるとそうなる?
안 보인거 불안 해서 찾고 찾고
見えないと不安で探して探して
너 난 안 보인거 그런 나거?
君は俺が見えないとそうなる?
ここでジフンは、インスクを見て自然に笑顔になった自分、インスクを探し回っていた自分を思い出し、インスクに対する思いこそが恋だと自覚するのです。
아직 감이 잘 않으니까 더 해 봐.
まだピンと来ないからもっと話してみて。
그 사람 얼굴만 굳어쳐도 온갖 불길한 상상이 시달리고…
その人の顔ばかりこわばっているとあらゆる不吉な想像に悩まされて…
제 박사에 만나 봐?
チェ博士に会ってみたら?
그건 사랑 아니고 조울증 같은데.
それは愛じゃなくて躁鬱病みたいだけど。
진단서가 나오겠어요.진단서
診断書が出ますよ、診断書が。
그래 그래.
そうそう
사랑은 조울증이야.
恋は躁鬱病だ
ヒョンジンが出て行った後、思い悩むジフン…。
- 그니까:그러니까が縮まったもの
- 나다(ナダ): (症状が) 出る
- 읏음:笑い←なんか文字が楽しそう♪
- 는 거야:는 것이다(ものだ)のタメ口で何かを説明する時に使う。丁寧表現は거예요
- 감이 오다:ピンと来る
ジフンが恋心を自覚する9話が大好きなのです。
インスクを心配して会いに行ったジフン。
先に居たオム執事に「好きなんですか?」と切り込まれ…動揺しつつもその場では否定する。
(動揺しつつも、すぐ切り返してオム執事に喧嘩売って帰ってくるジフンがこれまた好きです)
そしてヒョンジンとの会話で、もう自分自身も欺けなくなったインスクへの恋心を自覚してしまい…。
インスクを追ってきたジフンは、足のマッサージをしながら優しく何があったか問いかける。
物語の流れはこのエピソードの前後でガラっと変わり緊迫感を増すのですが、嵐の前の静けさの中で自分の気持ちと向き合うジフン…。
これから起きる悲しい出来事に胸を痛めつつ、切なく苦しい物思いに見入ってしまう。この時間がとても好きなのです。
思いがすれ違うジフンとヒョンジンがそれぞれに切ない
ジフンが切なくて切なくて…大好きなシーンです。
안 보인거 불안 해서 찾고 찾고
見えないと不安で探して探して너 난 안 보인거 그런 나거?
君は俺が見えないとそうなる?
話しながら涙目になり、黙り込んでしまうジフン…。
ジフンの表情を見て、ヒョンジンは彼が誰の事を思い出しているのか気づいたのでしょう。
그건 사랑 아니고 조울증 같은데.
それは愛じゃなくて躁鬱病みたいだけど。진단서가 나오겠어요.진단서
診断書が出ますよ、診断書が。
でもヒョンジンは、わざと鈍感なフリをして「躁鬱病みたい」と言ってみせる。
インスクへの想いが恋だと認めてほしくなかったんでしょうね。
그래 그래.
そうそう사랑은 조울증이야.
恋は躁鬱病だ
インスクの事で笑ったり苦しんだり、自分の感情が激しく上下している事を自覚したジフンは自らを「躁鬱病」と言ってみせるのです。
あぁ~~~~!!!切ない!!!
インスクといる時とはガラっと違う、ヒョンジンといる時の気さくなタメ口のジフンも好きです。
こんな先輩が同じ屋根の下に暮らしてたら、好きにならないわけがない!
ところで5話のキスは何だったの?
9話で恋心を自覚した様子のジフンだけど、5話で既にキスしてたじゃない?
というのが謎なんですが、あの時は「作戦だから」という言い訳で自分自身をも欺いていたのかなと思いました。
振り返れば1話から…言ってしまえばインスクの夫が生きていた頃から、ジフンの思いは恋でしかなかったと思います。
それでも愛してはいけない人だと自分を欺き続け、これは恋ではない、恩返しなんだと言い聞かせ続けた…。
その欺瞞がついに決壊してしまったのが、この回なんだと思いました。
あぁ~~~~!!!ホンット切ない!!!